haruyuki's diary

高等遊民またはニート。新卒コンサル10年目でうつ発症し退職

後輩からキャリアの相談を頼まれた

「これからの仕事についてどうしようかなと思い、相談したいことがあります」

 

こんなメールを後輩からもらい、30分くらい時間をとって話した。

日頃から先輩社員、上司にズケズケいいたいことを言うばかりの自分にとってはあまりこういうことはほとんどない。(1年前ぐらいに、新人研修で「コンサルタント・マインドについて」という大袈裟なタイトルの講義を頼まれて、徹夜で資料作った挙句大コケしたことはあった)

1年目に経験した仕事が自分と相似で、かつOJTトレーナーも自分と同じ人だったため、その人の推薦もあり自分に相談が来たらしい。(そのOJTトレーナーは天才肌の天然系なので、あまりこういう真面目な話の参考にはならないみたい)

 

こういうときの自分は結構真面目で、

「解決しようとしない」

「同じ視点に立って同じ方向を向く」

ということをかなり意識して、それができたと思った。

 

解決しようとしない

たとえ業務であっても、後輩君が困っているからといってそれを直接解決してあげることは本人のためにならないと思っている。特に、こういうその人の個人の問題であればなおさらだ。「自分はこういうことをしてきたから、こうしたほうが良いorしないほうがよい」みたいなことは押し付けない。(聞かれれば答える)

仕事のことと人生のことは自分が決めるのが鉄則。

 

同じ視点に立って同じ方向を向く

 

解決しないといっても、時間をとって話す以上は相手のニーズに答える必要がある。

自分で決めないといけないのは当然とはいえ、仲間を作るのは重要である。その仲間であること示すためには、同じ視点に立って同じ方向を向く必要がある。

そのために、具体的に絵で落とし込んで自分の立ち位置と、行きたい方向について確認をする。

その絵はありきたりな図ではあってもよい。(視点を揃えるためのツールなので)

重要なのは、その図には現れない色や匂いを伝えること。

 

たとえば、1年目の彼といまの自分では「データ」という言葉の意味が違う。

DBA(データベースアドミニストレータ)しか経験していない彼にとっては、それは自分がいつも触っているものの「入れ物」だが、DBAと移行とアプリ開発を経験した自分にとっては「会社の血液」に等しいものだ。そこで感じる色と匂い(感覚的なものだが)は全く違うもので、これは教科書には書いていない。

これが経験の差というものであり、この違いをそれとなく感じとってもらえれば、成功といってよいと思う。