成長依存症はさっさと卒業しよう
2017年新卒採用が本格的に開始したようです。
新卒採用の募集広告では、言葉のバリエーションはあれど、
「若手でも大きな仕事を任せてもらえる」
というふうに、成長できることを宣伝にすることが多いように感じる。
自分が就活しているときは、結構それを会社選びに重視にしていたように思うけど、今思うとそれはなんかずれているなと思う。
確かに普通に4年制大学を出てすぐにお金のもらえる仕事をすることは当然できないので、はじめの2,3年のうちは成長することが新人にとっては至上命題となる。
大事というよりは、それがメインの仕事といってもよい。
だから、その会社で40年勤めないとはいえ、なんとなくその業界で食っていくためには最初の二、三年で成長しない会社なんてない。
二、三年で成長度は差がつくかもしれないが、それは業界の違いによる質的な違いか、本人の成長しやすさの問題のように思える。
つまり、企業をどう選ぼうが成長できるわけで、もっと別の視点が必要になってくると思う。これは下記の本などが参考になる。
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そうはいっても成長は新人にとって至上命題である。初期は自分自身の成長に対する狂ったような執念があるのは悪くないが、これが新人と呼べない時期になっても続くのはちょっと具合が悪いと思う。
特に新人のころはハードワークに依存して仕事を覚えるというスタイルがあるが、これはかなり早く頭打ちになるばかりか、周りに悪影響も及ぼすようになる。
社内にはベテランに近い年次になっても、ハードワークによって自分の知見を広げたり、こだわり抜いたりする人が何人かのもいるが、こう人は結構煙たがられることが多い。
基本的にやる気があるし、色々知っているので頼りになるメンバではあるんだけど、大抵こういう人は自分が成長できるかを重視するあまりあまり人を助けないし、1つの仕事に時間をかけすぎて成果が上がらないということがある。
年次とハードワークの割りに出世してないので、社内評価もなんとなく低いしあまり尊敬もされていないのだが、本人は結構楽しそうに仕事をしている。
こういう人をみると成長を売りにした就活広告のイメージの行き着く先がこうなんだな、と妙に感慨深くなる。
自分の成長はなぜ必要なのかといったら、ほんとうの仕事、つまり顧客への貢献をよりよい形で行うための必要条件だからだ。
そのことを忘れないようにして、「成長依存症」はさっさと捨て去って、熱意を持って貢献することに注力しよう。
自己満足の成長であれば、それは趣味でやろう。